注文住宅を建てる上で必要な基礎知識！流れ・工法・費用・業者の選び方などを解説

このサイトでは注文住宅を建てる上で必要となる基礎知識について詳しく解説しているので、家づくりを検討しているのであれば一読しておくのがおすすめです。
マイホームは人生における最大の買い物と言われることもあるくらいなので、建築の流れや工法、費用や業者の選び方などを押さえておくと役に立つでしょう。
これらの知識を身に付けた上で家づくりに取り組めば、マイホームが完成した時の満足度が高まるかもしれません。

注文住宅を建てる上で必要な基礎知識！流れ・工法・費用・業者の選び方などを解説

注文住宅は分譲住宅や建売住宅に比べると建築費が高額ですが、その分住みやすい家を購入できると人気を集めています。
より満足度の高い家づくりを行うために、事前に注文住宅に関する基礎知識を身につけておくのが良いでしょう。
最初に複数の工務店やハウスメーカーを比較してから建築業者を選び、実際に完成するまでには契約してから半年から1年は掛かります。
費用は5000万円から1億円くらいが相場ですが、建築内容によっても大きく変わるので注意が必要です。

マイホームを購入する上で注文住宅が向いている人とは？

注文住宅をマイホームとして購入したいと考えている人に向いているのは、細かい部分まで自分の要求を伝えたいと考えている人です。
つまり、注文住宅に向いている人は自分が思い描く物件を購入したいと考えている人であるといえます。
一般的に、この方法はその名前の通り業者に対して自分たちが考えているイメージを注文することができるメリットが存在します。
普通は、業者側がある程度の建設や設計を考えていってモデルハウスなどが提供されているのですが、注文住宅の場合はフルオーダー方式で様々な要求を考えていることができますので、従来までの新宿一戸建てとは全く考え方が違います。
設計だけではなく、素材からどういった物を使っていくのかを決めることができますので、こだわりを持って設計や建設をしてもらいたいと考えている場合にはこの方法が最適です。
コストや手間が必要になったりしますが、理想のイメージを現実的に実現できるサービスとして注文住宅は非常に高い支持を得ています。

注文住宅の検討から入居までの流れ

注文住宅を買うことを決めたら、まずは検討から入居までの大まかな流れをおさえておきましょう。
どのような注文住宅が欲しいかを検討し、購入に必要な予算とその確保の方法を決めたら、検討内容にふさわしい土地を探し、売主との交渉がまとまったら売買契約を締結します。
土地の確保に目処が立ったら、建物の設計を依頼する業者を決めて図面をつくってもらい、完成した図面をもとに工事を行ってくれる業者を探して工事請負契約を結びます。
注文住宅の購入資金をローンで調達する場合は、土地の購入に向けた交渉が始まるときまでに事前審査を受けておき、遅くても工事請負契約を結ぶ頃までには本審査を通過しておきましょう。
工事請負契約が締結されると、建築確認の手続きを経て注文住宅の建物を建てるための工事がはじまります。
要する期間は建てる住宅の仕様によって異なりますが、おおむね6ヶ月前後です。
完成後、竣工検査を実施して建物に問題がないことが確認されれば、引き渡しの手続きを経て住宅は購入者のものとなり、いつでも入居が可能な状態になります。
旧居にある荷物や購入した家具・家電製品を自身や家族、引越業者などで新居に搬入し、セッティング等を済ませれば新しい生活のスタートです。

注文住宅を依頼できるのはハウスメーカー・工務店・設計事務所の3種類

注文住宅は、ハウスメーカー・工務店・設計事務所の3種類に依頼するのが一般的ですが、現在では自動車メーカーや家電量販店など異業種からの参入が多いのが現状です。
注文住宅は、在来工法やツーバイフォー工法など建築工法を決める事でハウスメーカーや工務店など依頼先が大きく絞られ、具体的な建設会社が決まります。
ハウスメーカーは、工場で建築資材をカットするだけでなく組み込みも行うので工期が3ヶ月から4ヶ月と早い一方で、建築資材の加工工場も施工スタッフも有していない設計事務所は4ヶ月から6ヶ月以上と工期が長い違いがあります。
ハウスメーカーは、選択肢が絞られているセミオーダーの注文住宅が標準化されていますが、設計事務所は建築工法の制限がある場合があるもののフルオーダーの注文住宅が可能です。
工務店は、地域密着で施工スタッフを有しているので工期が設計事務所より短く、セミオーダーがメインのハウスメーカーに比べて選択肢が多く柔軟に対応してもらえます。

注文住宅の建築工法にはどのような種類がある？

注文住宅は設計の自由度が高い分、施主さんには建築工法の専門的な知識が求められるシーンが多々あります。
代表的な工法のうち最もオーソドックスなのが、日本の伝統的な木造建築で採用されてきた、木造軸組工法です。
これは基礎の上に木材で柱や梁で骨組みし、さらにその間に筋交いを入れたり、金具で木材同士を連結して強度を高めていく点に、大きな特徴があります。
この工法であれば対応できる業者も多く、設計の自由度も高いので、木造の日本建築で注文住宅を建てるならピッタリと言えます。
同じ木造建築であれば、ツーバイフォー工法も有名です。
北米由来のこの工法は、木材パネルで床や天井そして屋根の面全体で家を支える、モノコック構造に特徴があります。
木造でありながら耐久性や耐震性そして耐火性に優れる上、高い気密性や断熱性を実現します。
また工場であらかじめ生産した建材を使用するので、建物の品質が安定し、工期の短縮化や建築コストの軽減も期待できます。
木造以外でよく知られている工法では、鉄筋コンクリート造が代表的です。
その名称の通り、これは基礎をはじめ柱や梁まで主要な構造部を、鉄筋を入れたコンクリートで固めた工法。
鉄筋とコンクリートの相乗効果によって、高い耐久性や耐震性そして耐火性を実現できる上、気密性や遮音性にも優れます。

注文住宅を建てる際の頭金はどれくらい用意すべき？

頭金とは、モノやサービスを購入するのに支払う費用から借り入れで賄う部分を差し引いた残りの部分のことです。
注文住宅の購入資金を用意する上では、この頭金をいくら用意すべきかで悩む人が少なくありません。
多くすればするほど、ローンの部分が減って、金融機関に支払う利息が少なくなり、完済までの支払総額も減らせる反面、お金を用意するのが大変になり、無理をすると日常生活に影響が出ることがあるからです。
注文住宅の購入時に住宅ローンを組む場合、借入以外で賄う部分は購入費用の1～2割程度が相場といわれています。
例えば、購入に4,000万円かかる注文住宅であれば、予め用意しておくべきお金は400～800万円程度ということになります。
ただし、相場通りにお金を用意しなければならないわけではありません。
住宅ローンで適用される金利が低めに推移しており、購入費全額の融資が可能なローンを提供している金融機関も存在する今日では、あえて融資の割合を多めにして手元にお金を多く残しておくことが得策な場合があるからです。

注文住宅を検討する際に押さえておきたい補助金や助成金

注文住宅は設計の自由度が高い分だけ、何かと建築コストが増えやすいことで知られます。
そのため注文住宅を検討する最初の段階で、建築コストを軽減する工夫に加え、補助金や助成金そして税金面でのあらゆる優遇制度をフルに活用することが望まれます。
例えばZEH（ゼッチ）住宅と呼ばれる、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの補助金もその1つ。
ZEH住宅とは省エネ基準比20%以上かつ再生可能エネルギーの仕組みを導入した、1次エネルギー収支ゼロを目指す住宅を指します。
注文住宅をこのタイプにして条件を満たせば、国の補助金として最大55万円＋αを受けることが可能です。
また地域型住宅グリーン化事業に加入した工務店で注文住宅を建てれば、前述のZEH住宅に加え、認定長期優良住宅や認定低炭素住宅までも対象にした、国の補助金制度を利用することが可能です。
さらに税金面では住宅ローン控除の条件を満たすことで、1年あたり最大35万円の控除金額が期待できますし、新築住宅が長期優良住宅の場合であれば、不動産取得税の評価額で1300万円もの軽減が可能になります。

注文住宅の依頼先を選ぶ上でチェックすべき項目

注文住宅を依頼する際には、幾つかのチェック項目を決めておくことが欠かせません。
ハウスメーカーであったり、工務店だったりしても、少ない予算で施工を行いたいのは変わらないでしょう。
見積を依頼した際には、想定している予算の範囲で収まっているかの確認をすることが大切です。
土地の取得から入り、自身のイメージ通りの家屋を建てていけるのが、注文住宅が持つ特徴となります。
見積内容が予算を超えてしまった場合には、金額が見合わない部分を削っていくことも可能です。
素材を安いものへと替えていったり、水回りの設備を安価なものに変更したりといった風に、自由なアレンジを行えるのです。
注文住宅を紹介するサイトには、設計時のチェック項目を案内するものも見られます。
長きに亘って暮らしていく住宅である以上、出来る限り妥協したくはないでしょう。
実際に住宅を建てた方の意見を参考にしながら、どの部分の予算を削っていくかを検討していくことも大切です。

注文住宅を建てる土地の探し方とは？

理想の注文住宅を建てるためには、その建築の敷地を用意する必要があります。
その土地を選定する条件としては全体にかけられる予算総額と、思い描く建物を建てられる環境をも満たしていなければならないのです。
自らが用意できる資金を大幅に超えてしまっては、目的となる建物にかけられる工事費が不足してしまいます。
土地の環境とは日常生活の利便性や、仕事に通学等をするために支障はないかということもあります。
また、家族構成によっては適切とは言い難い営業が行われていないか、安全性に問題はないかということにも配慮が必要になります。
さらに地目や水道等の公共施設が引き込まれているかや、建築物を建てることに耐え得る強度を持っているかも調べなければなりません。
他にも近隣住民にはどのような方がおられるかや、面積や法的に問題はないかも重要な問題です。
このような多くの条件をクリアしている土地を、いかに施主であっても素人に近い方が単独で探し出すのは容易なことではありません。
そのために注文住宅の工事を依頼するメーカーの担当者や、不動産の知識が豊富な方に相談することが必要です。
後悔することの無い土地の探し方は満足のいく条件を、すべてイメージし専門家に伝え力を借り進めることなのです。

注文住宅の建築工事請負契約を結ぶ際に確認すべきこと

注文住宅の建築工事請負契約を締結するときは、交付される書面の内容をよく確認しておくことが非常に重要です。
特にチェックしておくべき内容としてまず挙げられるのは、工期についてです。
着工・完成・引き渡しの日がすべて明記されていることを確認し、工期内にすべての工事が完了しなかった場合に違約金の支払いなどの措置があるかどうかも見ておきましょう。
注文住宅の代金に関しては、金額に間違いがないことを確認するとともに、どのタイミングでいくら支払うかが具体的に書かれていることも確認しておきます。
注文住宅では完成までの過程で費用の支払いが数回発生するのが一般的で、それを把握しておくことがチェックの目的です。
品質保証やアフターサービスも、確認しておくべき項目の一つです。
定期的なメンテナンスやトラブルが発生したときの対応は、すべて契約書の規定に基づいて行われることになります。
メーカーによっては、瑕疵担保期間を過ぎた後の保証について、メーカー指定の業者にメンテナンス等を依頼することが条件となっていることがあります。

注文住宅で失敗しないコツは成功例・失敗例を参考にすること

注文住宅を建てる際、失敗しないコツとして成功例・失敗例を参考にすることが挙げられます。
まず成功例を知ることで、より希望を絞ることができます。
夢のマイホームということもあり、どうしても理想や希望を詰め込んでしまいがちですが、予算などを考えると理想や希望を100％全部取り入れることは難しいでしょう。
成功例を把握しておくことで、どんな住宅であれば生活しやすいのかイメージできやすくなります。
また、どんなマイホームにしたいか希望や理想をある程度、絞ることもできるようになるのでスムーズに建築まで進めることが可能です。
失敗例を知っておくことで、生活しにくいなどのリスクを軽減できます。
注文住宅を建てる際は、どうしてもイメージした思い描いている生活の良い面だけが大きくなってしまいますが、理想や希望だけで間取りなどを決めてしまうと、生活しにくいなどの失敗が起こるケースも多いです。
どのような部分を失敗と感じている方が多いのかを知ることで、より良いマイホームを手に入れることができるでしょう。

注文住宅を建てる際は理想の優先順位を明確にしておくことが大切

注文住宅は、自分たちの理想を詰め込むことができる自由度の高さが魅力ですが、あれもこれもと理想を詰め込み過ぎると簡単に予算をオーバーしてしまいます。
予算をオーバーした際は何とかしてコストカットを図っていく必要がありますが、スムーズにコストを調整するためには予め理想の優先順位を付けておくことが大切です。
注文住宅で予算オーバーした際はある程度の妥協が必要になりますが、優先順位を付けておくと後悔が少ない妥協点を見出しやすくなります。
そのため、注文住宅を計画する際は、最初に家族全員でマイホームでどのような暮らしをしたいのか、注文住宅で何を実現したいのかを話し合っておくことをおすすめします。
まずは家族全員の理想を何でも良いので出し合って、それぞれの希望度の程度によって順位付けをしていくと良いでしょう。
また、設備などに関しては使用頻度や使用年数も考慮しておくことが大切です。
もし使用頻度が低く、使用年数が短い設備であれば他の部分に費用を割いた方が良い可能性が高いです。

注文住宅を検討する際は将来的なライフスタイルの変化も見据えておこう！

注文住宅を検討する際は、将来的なライフスタイルの変化も見据えておくことをおすすめします。
注文住宅は多くの方が数十年、また一生生活する家になります。
依頼した時は夫婦2人でもお子さんが生まれたり、またそのお子さんが独立して家を出ていく、自分たちも歳をとって間取りやデザインなどによっては生活しにくいと感じることがあるかもしれません。
将来を見据えて、例えば子供部屋を確保しておく・子供が独立した場合は書斎など他の用途で部屋を使えるようなデザインにしておく、また最初からバリアフリーやユニバーサルデザイン住宅にしておくなどして、年齢を重ねても生活しやすい環境を作っておくことが大切です。
注文住宅は一生に一度、建てるか建てないか人生において最も大きな買い物といっても過言ではありません。
ですので、最初に将来的に家族構成などにどのような変化が起こりえるのかなど、長い目で見て間取りやデザインなどを決めておくと、のちのちリフォームなどをしないといけなくなった場合も、スムーズに施工を依頼できるでしょう。

注文住宅で予算オーバーしてもコストカットすべきでない部分

注文住宅は設計の自由度が高い分だけ、建築コストもかかりやすい傾向があることで知られます。
そのため予算に余裕がない施主さんの中には、設計段階で徹底したコストカットを図るケースも少なくありません。
しかし過度にコストカットすると、自由設計の注文住宅ならではの魅力や強みを削いでしまうだけでなく、実生活にも何かと支障をきたすこともあり得ます。
そこで予算が気になるなら、コストをカットすべきでない部分も、しっかり理解することが求められます。
例えば耐震性や耐火性もその1つ。
この部分で最適な資材や工法を選択できないと、安心安全な暮らしの実現が難しくなるでしょう。
これは防犯やセキュリティ面でも同じことが言えます。
鍵やドアあるいは窓などを安いグレードにケチってしまえば、大事な財産だけでなく、自分や家族の生命さえも失うことになりかねません。
ここまで深刻なケースでなくても、断熱材や外壁など家の構造部分のコストをカットしすぎるのは適切ではありません。
断熱材をケチると外部の温度や湿度との調整が上手くいかずに、結果的に余計な光熱費を支払うことにも。
また外壁にコストをかけないと、温度や湿度あるいは風雨の影響からダメージを受けやすくなり、結果的に建物全体の寿命を縮めることにもなるでしょう。

注文住宅を建てる際はスケジュールに余裕を持って行動しよう！

注文住宅は資金の確保や土地探し、相談先選びなど何かと時間と手間が掛かるので、スケジュールには余裕を持って行動することが大事ではないでしょうか。
1つのことに時間が掛かり過ぎてしまうと、後に影響して全体に遅れが出ますから、焦って決めて後悔しない為にも余裕が重要となります。
時間的に余裕があればその中でじっくりと検討できますし、注文住宅もより良いものが出来上がることに期待が持てます。
スケジュールがタイトだと、予期していなかったトラブルが発生した場合に、注文住宅の計画が遅れて焦り始め、焦りが誤った判断に繋がりやすくなるので注意です。
注文住宅が逃げることはありませんし、選択肢を篩いに掛けて絞り込む形なら悩み込まず順調に選んで行けるので、いかに常に余裕を持って行動できるかが問われます。
大切なのは人生の中でも何度もない高額な買い物をするということを念頭に置き、物事を考えたり選ぶ時には十分に休んでから、深呼吸をして行う癖をつけるのが良いのではないでしょうか。